一言感想
一貫して予想通りの展開で本当につまらないストーリーだったけど、上司に翻弄され、クライアントに翻弄され、同僚に差をつけられる惨めさを描かれているため、サラリーマンの普遍的な悲哀を醸し出されている。また、本当にしょうもない笑いを交えつつ、業界柄が上手く表現されている気がして(どの程度の真実かは不明)親近感があった。
太田(妻夫木聡)のまっすぐで強い信念に共感し、日々、生きる中で忘れていたものを思い出させてくれた。また、新人広告マンで仕事もプライベートもダメダメで上手くいかないところに自分を重ねて観てしまう部分も。ヒロインのひかり(北川景子)は終始行動原理がハッキリしていて気持ちがよく見応えがあった。
あらすじ
世界的にも有数の広告祭に参加することになった新人広告マンが、自社CMのグランプリ獲得を目指して奔走するさまを描くコメディー。名字の読みが同じことからニセ夫婦として広告祭に参加する会社の同僚を、妻夫木聡と北川景子が演じる。ソフトバンクモバイルの「ホワイト家族」シリーズなど数々のヒットCMに携わってきた澤本嘉光が脚本を手掛け、監督はCMディレクター出身の永井聡が担当。広告業界の裏側を知り尽くした二人が描くストーリーに引き込まれる。大手広告代理店に入社して間もない太田喜一郎(妻夫木聡)は、審査員として参加予定の世界一のテレビCMを決定する広告祭に向かう。夜ごと開催されるパーティーには同伴者がいなければならないことから、同じ職場の大田ひかり(北川景子)も妻として一緒に行くことに。さまざまな国から集結したクリエイターたちが自分の会社のCMをグランプリにしようと奔走する中、太田もひかりと共に奮闘する。
おすすめ度
★★☆☆☆
我々の生活の裏側で作品にもあるような審査会などで、情報操作がされていると思うと切ない気持ちになった。
良いものはいい!
悪いものはわるい!
シンプルにそれだけのことだけど、企業や個人は目先の利益にとらわれて不正することが少なくはない世の中なのは事実。
個人的には作品を通じて「こんな世の中を変えたい!」というメッセージにも受け取れた。
ストーリーはお世辞にも面白いとは言えないけど、何かヤモヤしている時に、全体を通して伝えたいことを考えながら観てみるのもいいかもしれない。
オープニングとエンディングが、サカナクションのアイデンティティなのは個人的に上がりました。笑
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