「父親の役割って何だろう」と考えたのは、娘が生まれてすぐのことでした。
育児書には「積極的に関わりましょう」と書いてあります。でも具体的に何をどうすればいいのか、書いてある本はあまりありませんでした。
コンサルタントとして、複雑な問題を整理して設計するのが仕事です。プロジェクトでも家庭でも、「役割を明確にして動く」という発想は変わりません。この記事では、私がどう父親の役割を設計して実践しているかをそのまま書きます。
父親の役割を3つに整理しました
コンサルの現場では、まず役割を整理することから始めます。育児も同じです。「なんとなく関わる」ではなく、自分が担う役割を言語化してから動くようにしています。
私が意識している父親の役割は大きく3つです。
- ①設計者:家計・資産形成・意思決定の仕組みを作る
- ②プロセス設計者:育児・家事の仕組み化・効率化に関わる
- ③実行者:日々の育児・家事を実際にこなす
③の「実行者」は当然のこととして、①②を意識的に担うことが、コンサルパパとしての父親像だと考えています。
①設計者としての役割:家計と資産形成の長期設計
100歳まで生きる前提で資産形成計画を立てる
家計設計で最も重要にしているのは「長く生きてしまうリスク」への備えです。
人生100年時代という言葉をよく聞きますが、本当に100歳まで生きたとしたら、老後資金はいくら必要でしょうか。この問いを夫婦で真剣に考え、50歳までに純資産1.5億円・不労所得月50万円という目標を設定しました。
この目標から逆算して、毎月の積立額・不動産投資の規模・株式投資の方針を設計しています。目標がなければ何をどのくらいやればいいかわかりません。まず「ゴールを設定する」のがコンサルとしての癖です。
現在の積立設計は月17.5万円(NISA10万円・個別株5万円・iDeCo2.5万円)です。先取り積立で自動化し、残ったお金で生活するというルールにしています。詳しくは手取りの何割を資産形成に回すべきかにまとめています。
4万円以上の出費は夫婦で相談して決める
家計の意思決定ルールとして、4万円以上の出費は必ず夫婦で相談することにしています。金額の根拠は「どちらかが一方的に決めると後で揉める可能性がある金額」として夫婦で話し合って決めました。
このルールを設けてから、大きな出費で「なんで買ったの?」という会話がなくなりました。お互いの納得感があるかどうかが重要で、金額はあくまで目安です。
毎月末に振り返りを行う
月末に15〜20分だけ、夫婦で家計の振り返りをしています。内容はシンプルです。
- 今月の支出の確認(大きな出費はなかったか)
- 積立の実行確認
- 翌月に予定している大きな出費の共有
ガチガチに家計管理をするつもりはありません。旅行も外食も楽しみたいと思っています。毎円単位で管理すると生活が窮屈になって続かなくなります。月末の振り返りで「大きくズレていないか」を確認する程度が、長続きする家計管理のコツだと感じています。
②プロセス設計者としての役割:育児・家事の仕組み化
仕組み化は妻が主導・私は設計に参加する
正直に言うと、育児の仕組み化は妻が主導してくれています。登板制(どちらが何を担当するか)の設計も、最初の枠組みは妻が作ってくれました。
私の役割は、その仕組みに積極的に乗ること、そして改善提案をすることです。
改善のプロセスはシンプルです。娘が寝た後、夫婦で「今日気づいたこと」を5〜10分共有します。「この手順は逆の方がスムーズ」「この役割は分担を変えた方がいい」という話を積み重ねることで、育児の効率が少しずつ上がっていきます。
コンサルの仕事でも同じことをやっています。プロジェクトを回しながら毎週振り返りをして、プロセスを改善します。育児も仕事も、「やりながら改善する」という発想は変わりません。
「やることを洗い出して役割分担を明確にする」が基本
育児・家事の仕組み化で最も重要なのは、まず「やること」を全部洗い出すことです。
料理・洗濯・掃除・保育園の準備・入浴・寝かしつけ。表面的に見えるものだけでなく、連絡帳・体調管理・行事の把握・医療機関の予約など「見えない家事」も含めて洗い出します。これをやらないと、見えない家事だけ一方に偏ってしまいます。
洗い出したら役割分担を決めます。「誰がやってもいい」という曖昧な状態をなくすことが、不満の蓄積を防ぎます。この考え方は夫婦の家事分担をロジカルに設計した話で詳しく書いています。
③実行者としての役割:在宅ワークの隙間を使う
コンサルの仕事はクライアント次第で忙しさが変わります。出張や長時間のミーティングが続く週もあれば、在宅でタスクをこなす週もあります。
在宅ワークの日は、仕事の隙間時間を育児・家事に充てるようにしています。たとえばパルシステムのミールキットを使えば、20分程度で夕食を準備できます。ミーティングとミーティングの合間に仕込みを終わらせておくと、夕方の時間が一気に楽になります。
完全に仕事と育児を切り分けようとすると、どちらかが犠牲になります。在宅のときは「仕事の合間に育児・家事を差し込む」という発想の方が、現実的にうまく機能することが多いです。
「ガチガチにやりすぎない」ことの重要性
ここまで書いてきたことは、コンサルっぽく聞こえるかもしれません。でも実際には、あまりガチガチにやっていません。
家計管理も育児分担も、完璧にこなすことが目的ではありません。家族が楽しく過ごせることが目的です。旅行も外食も、数字の計画を多少崩してでも楽しみたいと思っています。娘と公園で遊ぶ時間は、家計の最適化よりずっと大事です。
仕組みや設計は「考えなくていい状態を作るため」のものです。一度設計してしまえば、あとは自動的に動きます。その分、考えることをやめた時間を、娘と過ごすことに使えます。
「設計する」と「楽しむ」は矛盾しません。設計があるから、楽しむための余白が生まれます。これがコンサルパパとして辿り着いた結論です。
まとめ:父親の役割は「設計して・仕組み化して・楽しむ」
コンサルパパとして意識している父親の役割をまとめます。
- 設計者として:100歳まで生きる前提の資産形成計画・4万円ルール・月末振り返りで家計を設計する
- プロセス設計者として:やることを洗い出して役割分担を明確にする。改善は就寝後の5分で積み重ねる
- 実行者として:在宅の隙間時間を活用して育児・家事を実行する
- 大前提として:ガチガチにやりすぎない。旅行も外食も、家族で楽しむことを最優先にする
父親の役割に正解はありません。でも「役割を言語化する」という一歩を踏み出すだけで、夫婦の間の認識のズレが減り、育児が少し楽になります。コンサルの思考法は、育児でも十分に使えると実感しています。
よくある質問
Q. 共働きで育児の役割分担をうまく決めるコツは?
まず「やること」を全部書き出すことです。見えない家事(連絡帳・体調管理・行事管理など)を含めて洗い出してから分担を決めると、偏りが一目でわかります。感情的になる前に事実として整理することが、スムーズな合意につながります。
Q. 家計管理はどのくらい細かくやっていますか?
月末に15〜20分程度の振り返りをするだけです。毎円単位で管理するより、大きな支出の共有と積立の確認に絞る方が長続きします。ガチガチにやりすぎると生活が窮屈になるので、「大きくズレていないか」の確認程度が現実的だと思っています。
Q. 在宅ワーク中に育児・家事を両立するコツは?
仕事と育児・家事を完全に切り分けようとせず、ミーティングの合間などの隙間時間を活用することです。ミールキットなど時短できる仕組みを取り入れると、20分程度で夕食の準備ができます。完璧を目指さず、できる範囲でやることが続けるコツです。
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