この記事を書いた人: 30代会社員。ニキビクレーターに長年悩み、2026年6月に初めて医療美容クリニックへ。カウンセリングから施術まで同日に経験したリアルな体験を、費用の交渉経緯も含めてすべて公開します。
このページの目次
この記事でわかること
- TCB池袋駅前院のカウンセリング〜施術の実際の流れ(所要時間つき)
- 予約が実は取れていないケースがあるという落とし穴
- サブシジョン・ヒアルロン酸注入の施術中の感覚(音・痛み)をリアルに解説
- 価格提示〜値引き交渉の生々しいやりとりと、その背景にあるビジネス構造の考察
- 分割払いの支払い方法について
- 衛生面・待遇・スタッフ対応の正直な評価
- 施術直後に口コミ投稿を求められる件
- 麻酔後・当日夜の体の状態(食事・痛みのリアル)
- 地味に気になった「飴」の話
そもそもサブシジョンとは?
サブシジョン(Subcision)とは、ニキビクレーター(陥没した瘢痕)の治療に用いられる針を使った美容医療施術です。
皮膚の下に針を刺し、クレーターを引っ張り込んでいる繊維組織(瘢痕組織)を物理的に切断することで、凹みを持ち上げて改善を図ります。レーザーと組み合わせることも多く、複数回施術が基本とされています。
サブシジョンが向いているケース:
- 陥没型(ローリング型・ボックス型)のニキビ跡
- 皮膚が引きつれている感じがある
- レーザーだけでは改善しにくいと言われた
【要注意】予約は必ず直前に確認を
今回、都合が悪くなってリスケしようとしたところ、そもそも予約が入っていなかったということが判明しました。
予約できたと思い込んでいても、システム上登録されていないケースがあるようです。当日に「予約が見当たらない」となるリスクを避けるため、前日までに電話かメールで予約の確認をしておくことを強くおすすめします。
カウンセリングから施術まで:当日の流れと所要時間
予約・来院
予約はカウンセリングのみのつもりで9時に来院。結果的に施術まで同日で完了しました。
当日のタイムライン
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00 | 来院・個室カウンセリングルームへ案内 |
| 9:00〜 | 問診票記入 |
| 〜 | 悩みヒアリング(スタッフ) |
| 〜 | 価格提示・初回割引価格の提示 |
| 〜 | ドクター診療 |
| 〜 | 最終価格提示 |
| 〜12:00頃 | 契約(別室の個室へ案内) |
| 12:00〜 | 施術(約30分):サブシジョン両頬+額へのヒアルロン酸注入 |
カウンセリングだけで約3時間かかりました。
待機中の環境
カウンセリング個室に12時近くまで缶詰状態。エアコンが強めで肌寒く、長時間の待機は正直しんどかったです。スマホを持ち込んでおくか、何か暇つぶしを用意しておくことをおすすめします。
ちなみに、カウンセリング室・待合スペース・施術室と、どの部屋にも飴が置いてあるのが地味に気になりました。「食べる人いるの?」と最初は思っていましたが、3時間の缶詰に負けて結局1個お世話になりました。長丁場への備えとして理にかなっているのかもしれません。
費用と価格交渉の実態
最初に提示されたプランと金額
カウンセリングでニキビクレーターの相談に行ったところ、スタッフから他の悩みもヒアリングされ、額のシワ・足の医療脱毛についても伝えることに。すると3段階の「松竹梅」セットプランを提示されました。
| プラン | 当初提示価格 | 初回割引後 |
|---|---|---|
| 松(フル) | 300万円 | 200万円 |
| 竹(中間) | 200万円 | 160万円 |
| 梅(最小) | 100万円 | 60万円 |
交渉の結果
梅プランをベースに交渉した結果、最終的に 40万円 で契約。
契約内容(40万円):
- サブシジョン 両頬全面
- 薬液注入 5回
- 額へのヒアルロン酸注入
- 足の医療脱毛 5回
- ※メインで希望していたプレシジョン:定価30万円 → 12万円(ネット調査の範囲では最安値水準)
支払い方法:分割払いも選べる
支払いはクレジットカードと口座引き落としの2パターンから選択可能でした。高額になりやすい美容医療において分割払いが使えるのは実用的な選択肢です。ただし分割手数料の有無・条件は事前に確認しておくことをおすすめします。
「個室から出られない」雰囲気
カウンセリング個室では、契約に合意するまで部屋を変わるような雰囲気はなく、一定の心理的プレッシャーを感じました。長時間の缶詰状態もあいまって、「早く終わらせたい」という感情が判断に影響するリスクはあります。
その場の雰囲気に流されず、「今日は決めない」という選択肢も持っておくべきでした。 クーリングオフ(契約から8日間)の権利も念のため頭に入れておくと安心です。
交渉中に気になったこと
スタッフの方がクリップボードを片手で持ちながら長時間対応してくださっていたのですが、交渉が長引くにつれて手が震えているのが見えました。それでも姿勢を崩さずに対応されていたのは印象的でした。
【コラム】美容医療クリニックの価格設計を構造的に読む
今回の体験を通じて、このビジネスモデルの設計ロジックが透けて見えたので少し整理してみます。
なお、週刊文春(2024年9月)はTCBの高額商法について「3時間の閉じ込め」「100万円請求」といった実態を報じています(参考:文春オンライン)。値引きこそしてもらえたものの、カウンセリングの構造はまさにこの記事が指摘する内容と重なるものでした。
「定価100万円 → 40万円」は値引きではなく設計
元値100万円のプランが交渉の末40万円になった、つまり6割引で成立しています。 これをコスト・マージンの観点から考えると、40万円の水準でも十分に採算が取れているはずです。そうでなければビジネスとして成立しません。
つまり「定価」は実際のコストから積み上げたものではなく、値引き余地を織り込んだ上で設定されたアンカー価格と解釈するのが自然です。
アンカリング×松竹梅の心理設計
行動経済学でいう「アンカリング効果」とは、最初に提示された数字が判断の基準点になる認知バイアスです。300万・200万・100万を先に見せることで、40万が「お得」に感じられる——この構造は非常に巧みです。
また「松竹梅」の3択提示は、消費者が自然と「真ん中か下」を選びやすいという心理を利用した定番の価格設計(ゴルディロックス効果)です。
「初回割引」の機能
「今日だけの初回割引」という提示は、意思決定を当日に収束させるための時間的プレッシャーとして機能します。持ち帰って比較検討されることを防ぐ設計です。
これは悪いことか?
誤解のないよう補足すると、このような価格設計自体は多くの業種で使われている一般的な手法です。問題はそれが透明性を欠いているかどうか。「定価」が実態を反映していない場合、消費者はより慎重に判断する必要があります。
事前にネットで相場を調べておくことで、自分が交渉で引き出せた価格が市場水準として妥当かどうかを検証できます。今回はその点で事前調査が有効に機能しました。
施術の実際:音・痛み・感覚を正直に
麻酔
サブシジョンも額のヒアルロン酸も、麻酔注射が一番痛かったです。施術本体は麻酔が効いているので痛みはほぼなし。「麻酔さえ乗り越えれば大丈夫」と思っておくとよいです。
サブシジョン中の感覚
施術中はほぼ痛みがありませんでしたが、ガリガリと組織が剥がれるような音が頬の内側からずっと聞こえていました。
これはサブシジョンの施術上、正常な感覚です。針で瘢痕組織を物理的に切断しているため、音や振動が内部から伝わります。とはいえ、医療ドラマが苦手な私にとっては少々不安を感じる時間でした。
ヒアルロン酸注入(額)中の「ピキピキ」音
額へのヒアルロン酸注入では「ピキピキ」という音がしました。担当ドクターいわく、骨に癒着していた組織が剥がれる際に生じる音とのこと。解剖学的に説明されると納得感はありますが、初めての方はやはり驚くと思います。痛みは麻酔が効いているので問題なしです。
【重要】施術後の体の状態:食事・痛みのリアル
麻酔が切れるまで約3時間・食事は控えるべき
施術後、麻酔の効果が切れるまで約3時間は顔に違和感が残りました。
この間は食事を控えることを強くおすすめします。顔の感覚が鈍っているため、口の中を誤って噛んでしまうリスクがあります。施術を午前中に受ける場合、昼食は14〜15時以降になることを想定しておくとよいです。
当日夜の状態
夕方以降には麻酔の違和感はほぼ消えましたが、施術箇所には痛みが残りました。
- 頬(サブシジョン):笑うと痛む。大きく表情を動かす動作は控えたほうが無難。
- 額(ヒアルロン酸):安静にしていても常に鈍痛がある。形も施術直後は少し歪な感じがしており、落ち着くまで時間がかかりそう。
いずれも我慢できないレベルの痛みではありませんでしたが、当日夜はゆっくり過ごすことをおすすめします。予定は入れないほうがいいです。
施術室・衛生面について正直に書きます
施術室は個室ブース形式でしたが、天井まで仕切られておらず、隣のブースの機械音やスタッフ・患者の会話が普通に聞こえました。プライバシーや集中という点では少し気になります。
また、床に髪の毛や埃が目についたのは事実です。施術中に衛生面が気になってしまいました。使い捨て器具の使用や手指消毒など、直接施術に関わる部分は問題ないと思いますが、環境の清潔感という意味では改善の余地があると感じました。
【要注意】施術直後に口コミ投稿を求められる
施術が終わり、ほっとする間もなく——スタッフからGoogleマップ等への口コミ投稿を依頼されました。
施術直後というのは、緊張が解けて気分が上がりやすいタイミングです。痛みもなく終わってよかった、という解放感の中でポジティブな評価を書いてもらいやすい、という設計として読むこともできます。
もちろん口コミ依頼自体は多くのサービス業で行われており、違法でも何でもありません。ただ、施術直後の高揚感の中で書いたレビューが、冷静な評価になっているかどうかは別の話です。
この記事のように、時間を置いて体験を整理した上で書く口コミのほうが、次に訪れる人にとって参考になるものになると個人的には思っています。
TCB池袋駅前院のサブシジョン|総合評価
よかった点
- カウンセリングから施術まで同日に完結できた
- 価格交渉に応じてもらえた(事前調査を踏まえ、最安値水準で合意できた)
- 分割払い(クレカ・口座引き落とし)に対応している
- 施術自体は麻酔が効いており痛みは最小限
- 施術時間は約30分とコンパクト
気になった点
- 予約が実際には入っていないケースがある(要事前確認)
- カウンセリングが約3時間と長い(エアコンで寒い・退屈)
- 契約前の個室から「出にくい」雰囲気・心理的プレッシャー
- 施術直後に口コミ投稿を求められる
- 施術ブースの防音・仕切りが不完全
- 床の衛生状態が気になった
行く前に準備しておくべきこと
- 予約確認を前日までに電話orメールで行う
- 施術の相場をネットで事前に調べておく(価格交渉の武器になる)
- その日に決めない選択肢も持っておく(クーリングオフ8日間を把握)
- 暖かい上着か膝掛けを持参する(エアコン対策)
- 施術後3時間は食事できないことを想定しておく
- 当日夜は予定を入れない(痛み・違和感あり)
まとめ
TCB池袋駅前院でのサブシジョン体験は、「音の不安」「長時間のカウンセリング」「価格設計への驚き」がセットで訪れる体験でした。一方で、施術自体は痛みが少なく、事前に相場を把握していれば価格交渉は十分に可能です。
このクリニックの価格体系は「定価の高さ」を前提とした設計になっており、言い換えれば知識のある消費者ほど有利に立ち回れる構造です。行く前の情報収集が、体験の満足度を大きく左右します。
サブシジョンは複数回の施術で効果が出るものなので、今後の経過も追って記事にしていく予定です。効果のビフォーアフターも公開しますので、引き続きチェックしてみてください。
※本記事は個人の体験に基づくものです。施術の効果・リスクは個人差があります。医療行為に関するご判断は、必ず担当医師にご相談ください。