子どもがいても資産形成を加速できる|コンサルパパが実践する教育費と資産形成の両立設計

家族資産設計

この記事を書いた人:34歳・コンサルティング会社勤務(年収700万円台)・2歳娘の父。学資保険には加入せず、NISA・iDeCo・不動産投資・副業の資産全体で教育費を賄う設計で総純資産1,513万円を達成。50歳までに1.5億円を目指して資産形成中です。

「子どもが生まれたら資産形成どころではなくなる」

こう思っている人が多いですが、実際は逆です。子どもの存在が資産形成のモチベーションを高め、計画をより具体的にしてくれます。

問題は「子どもの教育費」と「自分たちの資産形成」をどう両立させるかです。この記事では、2歳の娘を育てながら資産形成を続けているコンサルパパが、教育費と資産形成の両立設計を実体験から解説します。

子どもにかかる教育費の現実

まず教育費の全体像を把握することが出発点です。文部科学省の調査をもとにした目安はこうなります。

学校種別 公立 私立
幼稚園(3年) 約66万円 約158万円
小学校(6年) 約211万円 約1,000万円
中学校(3年) 約161万円 約430万円
高校(3年) 約154万円 約316万円
大学(4年・理系) 約243万円 約537万円
合計(幼稚園〜大学) 約835万円 約2,441万円

出典:文部科学省「子供の学習費調査」・日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」

すべて公立でも約835万円、私立が多く混じると2,000万円を超えます。この金額を「教育費専用」として別に貯めようとすると、老後資金との両立が難しくなります。

娘の将来の費用をすべて試算した詳細は2歳の娘に将来いくらかかるか、コンサルパパが全部試算したにまとめています。

「教育費を別立てで貯めない」という設計思想

多くの人は「教育費は学資保険や専用口座で別立てで貯める」と考えます。でも私の設計はまったく逆です。

「教育費専用の口座・保険を作らず、資産全体で賄う」という設計にしています。

理由は3つです。

理由①:学資保険より投資の方が運用効率が高い

学資保険の返戻率は一般的に100〜110%程度です。一方、全世界株インデックスファンドの過去20年の平均リターンは年7〜8%程度です。同じ期間・金額で運用した場合、投資の方が大幅に高い資産を作れる可能性があります。

もちろん投資にはリスクがあります。でも教育費の支払い時期(18歳前後)まで15年以上ある場合は、市場の回復を待てる時間があります。

理由②:資産全体で管理する方が柔軟性が高い

教育費専用口座を作ると「この口座は教育費専用だから使えない」という制約が生まれます。子どもが奨学金を使う場合・進路が変わる場合・想定より教育費がかかった・かからなかった場合に、資産全体で調整する方が柔軟に対応できます。

理由③:老後資金と教育費を「別管理」すると両方が中途半端になる

「教育費はこの口座」「老後資金はiDeCo」と分けると、管理が複雑になります。資産全体で「50歳までに1.5億円」というゴールを設定し、そこから必要なときに教育費を取り崩す設計の方がシンプルです。

子育て世帯の資産形成:私の実際の設計

現在の資産形成の設計をそのまま公開します。

項目 月額 目的
NISA(全世界株) 10万円 老後資金+教育費の両方を賄う
iDeCo 2.5万円 老後資金(節税効果あり)
個別株 5万円 資産増加の加速
不動産CF +1.2万円 毎月の安定収入
合計 約18.7万円

教育費専用の口座・学資保険は持っていません。NISA・不動産・個別株の資産全体が、老後資金と教育費の両方を賄う設計です。

子育て世帯が資産形成を加速させる3つのポイント

ポイント①:保育料が無償化されるタイミングを積立増額に使う

幼児教育・保育の無償化により、3歳以降の認可保育園の保育料は原則無償になります。我が家の保育料は月5.4万円です。娘が3歳になれば、この5.4万円が家計に残ります。

このタイミングでNISAの積立を増額する計画を今から立てておくことで、自然に入金力が上がります。「保育料がなくなったら積立を増やす」という設計を事前に作っておくことが重要です。

ポイント②:児童手当を積立に直結させる

2024年10月からの児童手当の拡充により、所得制限が撤廃され高校生年代まで支給されるようになりました。0〜2歳は月1.5万円、3歳〜小学生は月1万円(第3子以降は1.5万円)、中高生は月1万円です。

この児童手当を生活費に使わず、そのままNISAや積立に回す設計にすることで、子育て世帯だからこそ使える資産形成の原資になります。

ポイント③:子育て関連の給付金・補助金を把握して活用する

出産育児一時金(50万円)・育児休業給付金・育児時短就業給付など、子育て世帯が受け取れる給付金は多数あります。これらを資産形成に活用することで、入金力が上がります。

子育て世帯が使える給付金の全体像は子育て世帯が使える補助金・給付金まとめ2026年版にまとめています。

子どもができる前・できた後でやるべきことの違い

タイミング 優先すること
子どもができる前 緊急予備資金の積み増し・保険の最適化・iDeCo・NISAの上限まで積立設定
出産直後〜1歳 育休給付金の入金タイミングを把握・現金を多めに確保・積立は維持
保育園入園〜2歳 保育料を固定費として織り込んだ家計設計・積立額を維持
3歳(無償化) 保育料分をそのままNISA積立に上乗せ
小学校入学以降 習い事費用を把握・教育費の増加に対応しながら積立継続

子どもができる前にやっておくべきことについては子どもができる前にやっておけばよかった資産形成3つのことで詳しく書いています。

まとめ:子どもがいても資産形成は止めない・むしろ加速できる

  • 教育費の現実を把握する:公立のみでも約835万円・私立混じりで2,000万円超
  • 学資保険より投資の方が運用効率が高い:資産全体で教育費を賄う設計にする
  • 保育料無償化のタイミングで積立を増額する:3歳以降に月5万円以上の余力が生まれる
  • 児童手当は生活費に使わず積立に回す:子育て世帯だからこそ使える資産形成の原資
  • 給付金・補助金を把握して活用する:申請漏れをなくして入金力を上げる

子どもがいることは資産形成の障害ではありません。適切に設計すれば、子育て世帯だからこそ使える制度・給付金を活用して、資産形成を加速させることができます。

※本記事の内容は個人の実体験・考え方に基づくものです。将来の運用成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。教育費の数値は文部科学省・日本政策金融公庫の調査に基づきますが、変更される場合があります。

よくある質問

Q. 学資保険とNISA、どちらで教育費を準備すべきですか?

教育費の支払いまで10年以上ある場合は、NISAでインデックスファンドを積み立てる方が運用効率の面で有利なケースが多いです。ただし投資にはリスクがあるため、教育費の一部は現金でも確保しておくことをすすめます。学資保険は返戻率が低く、途中解約すると元本割れのリスクがある点にも注意が必要です。

Q. 子育て中の資産形成で最初にやることは何ですか?

まず児童手当の使い道を決めることをすすめます。生活費に溶け込ませず、そのままNISAや積立に回す自動設定をするだけで、月1〜1.5万円の積立が始まります。次に保育料が無償化される3歳以降のタイミングで積立を増額する計画を今から立てておくことです。

Q. 老後資金と教育費はどちらを優先すべきですか?

老後資金(特にiDeCo)を先に確保することをすすめます。iDeCoは60歳まで引き出せないため、早く始めるほど複利効果が大きくなります。教育費はNISAや資産全体で賄う設計にすることで、老後資金と教育費を同時に準備できます。


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