「給料に手をつけずに資産を爆速で増やしたい」——そんな思いで手に取ったのが、個人投資家・kenmoさんの著書『5年で1億貯める株式投資』(ダイヤモンド社)でした。
私は33歳、コンサルティング会社勤務の会社員です。不動産2物件・インデックス積立という守りと攻めの資産設計に加えて、2025年5月頃からkenmoさんの「新高値ブレイク投資」を特定口座で実践しています。この記事では、手法の概要・JX金属で約3倍を達成した体験・現在実践中のリガクについて正直に書きます。
※本記事は投資の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
kenmoさんの「新高値ブレイク投資」とは
kenmoさんは元・東証プライム上場企業の研究員で、元手300万円から5年で1億円を築いた実践投資家です。著書『5年で1億貯める株式投資』(ダイヤモンド社)では4つの投資法を解説していますが、資産形成の第一段階(300万円→3,000万円)を支えたのが「新高値ブレイク投資」です。
手法の核心:上場2年以内・新高値ブレイクを狙う
新高値ブレイク投資のポイントを私なりに整理するとこうなります。
- 対象銘柄:上場から2年以内の銘柄を中心に探す
- 買いタイミング:株価が上場来高値を上回った瞬間=新高値ブレイクのタイミングで買う
- なぜ有効か:上場2年以内の銘柄は機関投資家の分析が薄く、個人が情報優位に立てる。新高値ブレイクは「売りたい人がいなくなった状態」であり、需給が好転したシグナルになる
- ファンダメンタルの確認:チャートだけでなく業績・成長性も必ず確認する
コンサルタントとして「シグナルを正しく読む」という発想は非常に共感できました。市場参加者全員の売買が集約された株価チャートには、ファンダメンタル分析だけでは見えない情報が含まれています。この手法は、相場のタイミングを読もうとしないインデックス投資とは対極にありますが、特定口座での個別株運用の軸として取り入れることにしました。
実践① JX金属(5016)で16万円→50万円・約3倍を9ヶ月で達成
JX金属とはどんな会社か
JX金属は半導体用スパッタリングターゲット(世界シェア約64%)や圧延銅箔(世界シェア約78%)を主力製品とする非鉄金属・半導体材料メーカーです。2025年3月に東証プライムへ新規上場(証券コード:5016)した、上場2年以内の銘柄です。
事業の核心はAI・半導体分野です。生成AIの普及によるデータセンター建設ラッシュを追い風に、半導体製造に不可欠な材料を供給する企業として、上場前から高い注目を集めていました。
なぜJX金属を選んだか
kenmoさんの手法の条件に合致していたからです。具体的には以下の点が合致しました。
- 上場から2年以内の銘柄であること
- AI・半導体という明確な成長テーマがあること
- 業績が右肩上がりで増収増益トレンドにあること
- 上場後に一定の調整を経て、新高値ブレイクのタイミングが来たこと
JX金属の2026年3月期は売上高8,846億円・営業利益1,750億円・純利益は前期比53.3%増と過去最高を更新。AI関連需要の拡大と銅価格の上昇が業績を強力に押し上げました。ファンダメンタルが強固な状態で新高値をブレイクしたタイミングで購入しました。
結果:約9ヶ月で16万円→50万円・約3倍
約16万円で購入したJX金属が約50万円まで上昇し、約9ヶ月で約3倍になりました。
この経験から実感したのは、kenmoさんが言う「新高値ブレイクは天井ではなく出発点」という言葉の意味です。多くの個人投資家は「高値圏では買いにくい」と感じますが、新高値をブレイクした銘柄は需給が完全に好転しており、そこから更に上昇するケースが多いということを体感しました。
実践② リガク・ホールディングス(268A)を現在保有中
リガクとはどんな会社か
リガク・ホールディングスは1951年創業の「理学電機」を源流とするX線分析・計測機器の世界的リーダーです。X線回折(XRD)・蛍光X線分析(XRF)・X線CTを主力製品として、大学・研究機関から半導体メーカー・製薬会社まで幅広い顧客を持ちます。2024年10月に東証プライムへ新規上場(証券コード:268A)しました。
売上高の約71%が海外という真のグローバル企業で、特にAI・半導体分野への展開が注目されています。NANDフラッシュメモリーの量産ラインへの次世代半導体用計測装置の導入が進んでおり、AI半導体の微細化が進むほどリガクの計測技術の重要性が増す構造です。
なぜリガクを選んだか
JX金属と同様、kenmoさんの手法の条件に合致していたためです。
- 2024年10月上場で上場2年以内の銘柄であること
- 上場後に一度大きく調整し(2026年2月に上場来安値圏まで下落)、そこから急反発して新高値をブレイクしたこと
- 2026年2月の決算で第4四半期の売上高+23.6%・営業利益+55.7%という強い数字が出たこと
- AI・半導体という成長テーマが明確であること
特に注目したのは「一度大きく売られた後の新高値ブレイク」というパターンです。リガクは上場後に株価が低迷し、2026年2月に上場来安値圏の1,152円まで下落しました。しかしそこから決算をきっかけに急反転し、4月には2,766円のストップ高を記録。上場来高値を更新して「青空圏」に突入しました。
この動きはkenmoさんが言う「一度調整した銘柄が新高値をブレイクした瞬間が最大のチャンス」というパターンそのものでした。
現在の状況
リガクは現在も保有継続中です。JX金属で学んだ「新高値ブレイク後は焦って利確しない」という教訓を活かし、業績トレンドが続く限りホールドする方針です。
2026年12月期はAI・半導体需要を背景に売上高7.2%増・営業利益16.1%増と増収増益への回帰が見込まれており、ファンダメンタル面でも引き続き強い状態が続いています。
実践してみて分かったこと
① 「新高値が出発点」は本当だった
JX金属の体験から、新高値ブレイクが「天井」ではなく「出発点」であるというkenmoさんの主張が正しいことを実感しました。多くの人が「もう高い」と思って買えない水準から、さらに大きく上昇するのが新高値ブレイク投資の醍醐味です。
② ファンダメンタルの確認が必須
チャートだけを見て新高値ブレイクを買っても、業績の裏付けがなければ持続しません。JX金属もリガクも、業績が明確に右肩上がりであったことが保有を続けられた理由です。インデックス投資と違い、個別株は業績分析が必須です。
③ 上場2年以内という条件の合理性
JX金属(2025年3月上場)もリガク(2024年10月上場)も、上場2年以内という条件に合致していました。上場間もない銘柄は機関投資家のカバレッジが薄く、好決算をきっかけに一気に再評価されるケースが多いです。この条件の合理性を実感しています。
④ インデックス積立との役割分担が重要
新高値ブレイク投資は集中投資・短〜中期保有が前提のアクティブ運用です。私の資産設計では守りの現金・インデックス積立を基盤とした上で、特定口座の個別株部分でこの手法を実践しています。全資産をこの手法に集中させるのは、子育て世帯としてリスクが高すぎると判断しています。
kenmoさんの手法が向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 個別株の業績分析に興味がある | 株価を毎日確認するのが苦手 |
| インデックス積立の土台がある | 全資産を個別株に集中させたい |
| 新規上場銘柄をウォッチする習慣がある | 短期的な株価変動に耐えられない |
| 中期(数ヶ月〜1年)の保有が苦にならない | デイトレード・短期売買を求めている |
| 守りの資産(現金・インデックス)が確保できている | 生活防衛資金が薄い状態 |
まとめ:kenmoさんの手法は「守りの土台の上」で実践する
kenmoさんの新高値ブレイク投資は、「上場2年以内・新高値ブレイク・業績の裏付け」という3つの条件を満たした銘柄を中期保有するシンプルながら強力な手法です。
JX金属で約9ヶ月・約3倍という結果を出せたことで、手法の有効性を実感しました。現在はリガクで同じアプローチを継続中です。
ただし重要なのは、生活防衛資金・NISA積立・不動産という守りの土台を固めた上でこの手法を実践していることです。個別株投資は元本割れリスクがあります。kenmoさん自身も著書の中で「守りなき攻めは博打」という趣旨のことを述べており、資産設計全体のバランスの中で位置づけることが重要です。
『5年で1億貯める株式投資』は、手法の再現性が高く、会社員投資家が実践しやすい形でまとめられています。投資判断の軸を持ちたい方にとって、一読の価値がある一冊です。
※本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
【著者プロフィール】
33歳・1歳娘の子育て世帯。コンサルティング会社勤務(年収700万円台)。不動産2物件・株式・副業を並行しながら、50歳までの純資産1.5億円を目指して資産設計中。このブログでは、実体験にもとづいた家族資産設計の考え方を発信しています。